
従来、矯正歯科治療は歯を抜いて行うものである、という認識がされています。もちろん、健康な歯を抜くことには、リスクが伴いますが、それでも抜歯が行われてきたのはなぜなのでしょうか。

抜歯を行う理由として、不正咬合の原因となる「歯のアンバランス」を取り除くという目的が挙げられます。歯のバランスを整えることは、口内だけでなく人体にとっても非常に重要です。ただし、抜歯による矯正は、健康な歯を抜くことからデメリットが大きいことも事実です。抜歯によって整えられた歯のバランスは、加齢とともに再び崩れてしまう可能性があるのです。
本来は抜歯をするのが一般的な矯正歯科治療。確かに抜歯をすることによって比較的簡単に矯正を行うことが可能になります。しかし、健康な歯を抜くことによって起こるデメリットは測り知れません。それに対し、歯を抜かない治療を行うことで得られるメリットは非常に大きなものになっています。
歯を抜かずに整った歯並びにすることで上顎が拡大され、鼻からの呼吸が快適に行えるようになります。また、舌房も拡大されるため、慢性的な酸素不足や、いびきなどといった呼吸障害も解消されます。
健康な歯を抜いて矯正治療を行った場合、将来的に噛み合わせに問題が生じることが多くなります。それに対し、歯を抜かない矯正の場合、必要な歯が欠けることがないので、長期にわたって噛み合わせが安定します。
矯正には時間がかかるというのが一般的な見解なのではないでしょうか。実際、歯を抜く矯正治療には2年から5年程度の時間がかかります。しかし、歯を抜かない矯正の治療期間は、穏やかな力を加えたり、使用する装置を工夫することによって、成人でも痛くなく、短期間で済みます。
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